2021/05/14 19:21

絵本作品「ゆめつくり虫~DOROBACHI STORY~」について
解説させていただきます。


こちらは、大分県で開催された国民文化祭おおいた2018の大分市の取り組み「回遊劇場」のウォールアート部門で
制作させて頂いた壁画作品を、絵本化したものになります。


壁画制作の場所は、大分市の中央町商店街のドーム広場(船があった場所)の近くの
左(若草公演側)にある通り「相生町」にある岩尾ビルというところです。




タイトルは、

「ゆめつくり虫~DOROBACHI STORY~」

建物の形がドロバチという蜂の巣に似ていたところから発想を広げ、


(ドロバチの巣)


(ドロバチ)

ドロバチを主人公にした物語を描いています。

ドロバチは、青虫をエサとして子どもに与え育てるそうです。


偶然にも2013年に「ゆめつくり虫」という、壁を食べて夢の世界を作り出す架空の虫(青虫)を主人公とした絵本を制作していたので、今回はエサとして捕まえられたゆめつくり虫とドロバチが織りなす話になっています。




(絵本「ゆめつくり虫」※販売はこちら➡https://kukanpainter.thebase.in/items/6767036

物語は建物の外から始まっています。
建物の1Fの通路が物語の中心です。





現場には、床に猫の足跡を描き、猫の足跡に沿って見れるようになってました。


壁の右側のドロバチの作った穴からは、現代の人間社会が見え、

左側にはゆめつくり虫が大分県の風景を見せてくれます。

また、食べられている穴の形にも意味を込めていますので、何の形か考えてみてください。



現代の人間と科学技術の進化、

それとは正反対となる
自然が教えてくれる大切な事。

相反する2匹が創り出す景色を通じて、


「生きる」ということをあらためて
考える機会になればと思ってます。



そして、

建物の出口を出た先には、物語の結末を描いています。




是非、現場にも足を運んでみてください(^^)

これからの現代社会を考える絵本になっていますので、
お子様だけでなく、大人の方にも読んでいただきたい作品です。

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